異色作。
相棒では少ない、視聴者は犯人を知っているパターンで物語は進む。
途中で、「ああこのビルから今回は出ないんだ」って気づく。
いつもの特命係の部屋も、こてまりも出てこない。一課と特命と、事件のあったオフィスビルでこじんまりと話は進む。
事件の真相もトリックも、振り返って見れば相棒の1エピソード。
そこまでは普通にただ見てた。
終盤の、「私のせいです」3連発からがあまりにしんどくて。
右京が最後に中松に話しかけている(ように見える)シーンで、泣いてしまった。
しんどいなー。しんどい分、心に響いてしまった。記憶に残るだろう。
こうしてブログにも残そうと思った。
「驚いた」「すぐわかった」「面白かった」「このテクニックが」「この演技が」「ここがすごい」「好き」とかいろんなことを思う人がいるのだろう。
私にとってこの話は「痛かった」。
物語はときに痛みを伴う。
しかしその痛みを味わうことこそが、物語に触れる動機であり喜びなのかもしれない。
そう思った。