人様のコンテンツの話

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M-1グランプリ2021 決勝も見たよ

見たよー。
去年もそうだったけど、1組目から客席が軽すぎる。
コロナ禍だからより異様。
笑い声響きすぎでしょ。音足してるの?ってくらい。
なんなんだろう。
コロナ前より客席うるさいって、漫才のステージとして今ありえなくない?
客席マイクの音量を上げてるのかな?
去年は単純にウケてるなーって思ったけど、今年は違和感のほうが強かったです。それも結局途中からなれていったけど。

今回は3回戦全ネタは見ましたが、準々決勝以降と敗者復活戦は見ませんでした。決勝を楽しみたかったので。

決勝はネタとネタ後の審査員評だけ見てます。出番前の映像とかはミュートしてます。

決勝

モグライダー

これまでは「時間に収められない」らしかったしそんな姿実際見てたんだけど、突然時間に収められるようになったのどうしたんだろう。と、思ったけど5分やってるね?
3回戦のネタの方が好きでした。

ランジャタイ

思ったより伊藤さんがツッコミやってた。被害者ではなく。
かなりまともなネタだった。
彼らが選ばれたのは単純に覚えてもらうためだけ、世に出るためのステップにM-1がなるパターンなので絶対に高得点にはならないので。
志らくさんの言う通り、好き好きでいいのよ。
モグライダーもランジャタイも、今後にすごく期待してる。

ゆにばーす

ハッチャけ2組の後でそこそこ正統派なので、ネタ順としてはすごく良かったんじゃないかと素人目線で思っちゃったけど実際はどうなんだろう。
ただM-1でシモネタって勝てないって聞いたことあるんだよね。
3回戦でもシモネタやってて気になってた。M-1好きで対策してるらしいのに、甘い。巨人師匠が高得点つけないらしいし、お茶の間はやっぱり困る。
ワードセンスとテクニックでいえば1,2を争うのにもったいないね。

ハライチ

まず敗者復活を笑神籤で引いてから、発表まで長いわ。だるすぎ。
この上がりきったハードルでやるの誰になっても不利過ぎる。なんのために隣の敷地で敗者復活やるようにしたんだ。来年以降はスピーディにお願いします。

岩井さんが2回目キレるとこはそれを待ってたし気持ちよかったなー。でもまずフリが長すぎて。後半もそこまで来なくて。
もっと来るんじゃないかって展開を期待してたけど来なかったので寂しかった。
塙さんのコメントの通りかなと。
松本さんが「会場のウケが弱い」って言ってたけど、「敗者復活煽りすぎ×やりたいネタやったから」かなー。まあ重かったね。
思い出づくりではなく、ウケるネタを選んでたらどうなってたのかは気になるな。
6分やってるし、本当にやりたいネタをただやっただけだったね。大半の視聴者はそれ望んでないなー。まだ尖ってるんだなー。
正直言えば、敗者復活他の組が来たほうがもっと波乱は起きてたかもしれない。でもハライチがそこで勝ち上がったのが今年のM-1ということだね。それも運命。

真空ジェシカ

ゆにばーすに続きネタ順が最高パターン。見知った顔のハライチが軽すべり、あまり知られてない顔へ。チャンスある。と、再び素人ながら思いました。
見た目はキャラっぽいのに割とボケもツッコミも正統派でそれぞれ上手い。芯食ってる。
巨人さんの「大爆笑はちょっとむずかしい」ってところがポイントかしら。まだ伸びしろが見えるってことだよね。

オズワルド

好きよ。
静かなコンビがM-1決勝という舞台でどう笑いを取るかを考えに考えた感じはすごく伝わってきた。
優勝するならまださらにもうちょっと爆発がほしい。
オチとかはすごく今どきだよね。平和。
終わったあとの「アメリカと中国」「トムとジェリー」はすげえ上手いけど用意してた?

ロングコートダディ

さあ、前の組が高得点の次はさらに跳ねるか、それとも沈んでしまうか。ネタ順で言うとかなり際どい。
「きんぴらで輝いてて」で笑いました。
2位が確定したときに「あっちゃー」ってつぶやいてたけど、2位不満だったんかな。目標点数に届かなかったみたいなことか?
言われてみればマイク前でやってても成立しそうなネタだったね。そっちで見てみたかったねー。
5分弱やってた。

錦鯉

仕上がってたなあ。
もう散々やってきたネタだね。何度か見た。彼らはその方が味が出るんだろう。しっかり後半盛り上がるようになってるし。何度か見たその中でも一番良かったと思う。
「こんにちはー!」に関しては普段「うるせえなあ」ってツッコんでるのが私は気になってた。
挨拶してることに関して「うるさい」ってツッコミは違うだろうと。最近見たのは2回ともそうじゃなかったから変えたんだなーって。戻りそうだけどね。

インディアンス

一発ギャグ系漫才のトップなのかな?そのジャンルの若手はまず彼らを超えないと行けない。
そしてそもそもこのスタイルで彼らは決勝常連止まりなので……。
彼らが今後優勝しても、優勝出来なくても「インディアンスに似てる」とか「インディアンスの方が好き」って思われちゃうので、一発ギャグ系で本気でM-1取ろうと思ってる若手は何か発明しないとかなり茨の道。そもそもインディアンスが苦しんでいたのは「アンタッチャブルにかぶる」からだと思うの。
そしてこのネタの展開のさせ方、以前の決勝でNON STYLEがやってたのにそっくりでは?展開もらってボケをインディアンスで置き換えましたみたいな。芸歴1年目みたいなことを場数踏んだ芸人がやってるから功を奏したんだろう。ちょっと反則くさい。

もも

パッケージ開発組は今回彼らだけだったんだね。
最初から最後まで「大きく1ボケ」なので、それが好きなら最初から最後まで笑い続けられるし。合わなかったら最後まで笑えない。
どうしても100点か0点かになってしまう。彼らのネタで会場はウケるのか、審査員はどう点数つけるのかはかなり気になっていた。
結果としてはまばらだったのかな?
来年以降どう変化するのか一番苦しみそう。そこに期待したい。
EXILEのオーディション」で上戸さんの顔抜くのはだめだよ(笑)

最終決戦

インディアンス

決勝を見据えてネタを作ってきた感じがすごいね。その点に関しては1番だと思う。
単なるボケ連発じゃなく、構成も考えてきてる。ただ彼らはそれが見えない方が良いのかなあと思った。上手いことやらなくていい。ちょっと小賢しいかなとか思ってしまった。

錦鯉

初めて見るネタ。
いいネタだったなー。
バナナ繰り返すところはちょっと弱かったけど。おじいさんの寝かせ方最後に持ってきたのはめっちゃ良かったじゃん。今日一番笑ったかも。優勝のポイントかも。
2本目弱いかなーと思ってたけど、一気に挽回してきた。オチって大事ね。

オズワルド

最終決戦のネタ順は最悪。前二組が振り切りすぎた。あの後に、静かなコンビは本気の本気の120点のネタじゃないと勝てない。

そしてそもそも1本目に比べるとどうしても弱い。面白かったけどね。
1本目のネタの続きをやっても良かったのかなーーーーー。

好きだったネタとその理由

オズワルド1本目と錦鯉の2本目
私は「にちようチャップリン」と「ネタパレ」を主に普段見ていて。他にも「ソウドリ」とか、「実力刃」とか、たまにやってる特番とか、終わっちゃったけど「演芸館」とか。「テレビのネタ番組」を好んで見てる。
そして今回は本当にネタ番組常連組ばかりの決勝だった。
もう始まる前からいわば「笑いの天井」が見えてる組ばかりで、決勝進出者を知ったときはかなりがっかりした。「殻を破れる」イメージが湧くような組がいなかったから。

M-1決勝ではその組の「今までで1番面白い、テレビではやってないネタ」を見たい。
その「笑いの天井」というハードルを超えてきたネタが好きだし、そのネタが優勝してくれると嬉しい。
初めて見る組なら、ただ単純に笑えるネタが見たい。新鮮に笑いたい。

オズワルドの1本目も、錦鯉の2本目も、過去の彼らをしっかり超えてきた。
彼ららしさを残したまま変化があって、進化があった。
だから好き。

特に錦鯉は去年、完全に賑やかしのためだけに決勝に呼ばれていた。
今年のモグライダーやランジャタイのような、「絶対に優勝は無い枠」がM-1決勝にはずっとある。優勝は無いけど、爪痕は残してテレビの露出が増える枠。
そんな役回りだった彼らが、確実に成長して腕を上げてまず優勝候補になっていたことがすごいし、本当に優勝するネタを作り上げてきたことが何よりすごい。嬉しい。
新しいネタなのか、古いネタなのかはわからないけど、見たこと無いネタだった。そこが良い。1本目はいつものネタだからちょっとアレだけど。でも温存して2本目に強めの持ってきたってことだよね。

オズワルドも本当に成長が見えた。
彼らのような静かなコンビは賞レース圧倒的に不利。その中でも戦えるネタを作ってきたこと。
彼ららしいんだけど、決勝でウケるようなそんなネタ。
オズワルドはそれを感じられてもいい味だった。でもインディアンスでそれが見えるとちょっと嫌なのは私個人の好みの問題かな……?申し訳ない。
インディアンスは凝ってることするより単純にアホ言ってる方が好きなのよ。

余談

1.今年上沼さんが点数バラケさせてて良かったね。
好みでしか無いのだから、採点もその方が絶対良いよ。
もちろん技術とかお客さんのウケ方とかは基礎点としてあった上でね。

2.私の嫌いな「片方だけコントの世界入って自由に動く一人」と「コント世界に入らずマイク前で状況説明する人」をやる組が今年の決勝にいなかった。予選見てる限りどう頑張っても劣化霜降りか劣化マヂカルにしかなれないジャンル。若手はそこに道無いぞーって意図的に選外にされてる気配がする。
ランジャタイと錦鯉はそれにちょっと近いんだけどこの二組は、片方だけコントの世界に入ってるわけじゃなくて、しっかり同じ世界に入ってツッコんだり戸惑ったりしてるところが小さいようで大きな違いかも。

3.去年のマヂカルラブリーの反動と、今年の1組目2組目の反動で、気持ち「マイク前での漫才」が審査員に好まれた傾向にあったような。
ネタ順も今年はかなりいろんな組に影響してるように見えた。波乱。
オズワルドは1本目良すぎて、最終決戦3番めになったのきつすぎたし。錦鯉が2番目になったのも優勝の要因だろうし。

4.3回戦全ネタ見たり、普段ネタ番組見たりしてるけど。
M-1決勝を純粋に楽しみたいだけなら、全部見ないほうがいいのかもしれない。
全員新鮮な気持ちで見たほうが本当に楽しそうだ。

5.やっぱりお笑いは好みなので、自分の好きなネタがあればそれが最高だし。それで良いという心づもりは変わらない。
ただ振り返ってみると、M-1始まってからTHEMANZAIも通して、もともと知っててもともとそこそこ好きな組が優勝したのは初めての経験だった。
だからちょっといつもより嬉しい。そんな夜。
おめでとう、錦鯉。