それは辞めていった人たちへの言葉。しかし、その全員を救える言葉ではない。
ニノが見た、ニノの視点からの、特定の対象。そしてそれに近い想いを抱いているかもしれない、今所属してる後輩たち。
人は手の届く範囲の人間しか助けることは出来ない。
そもそも、人は人を助けることなんてほぼ出来ない。
他人を救うイメージの筆頭と言えば医者だが、その医者であっても治せない病気がある。
それでも自分が出来うる範囲で出来ることをする。した。している。
それだけの話だと思う。
「辞めなくても出来るよ」という言葉は。