人様のコンテンツの話

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キングオブコント2022見たよ。

お笑い知ってる風素人の語りの時間。
浅い知識しかないので感じたことをうまく言語化出来ない。
審査員の言葉に「そういうことかー」と納得させられっぱなし。

キングオブコントは番組開始10分で1組目に行くからいいよね。ダラダラしてない。

はじめに

もうちょっと審査員のネタの好みのバランス取ってほしいなー。と、去年も書いた
ネタ前のVTRは変な先入観持たされるので見てません。

1本目

クロコップ

展開に合わせてしっかり曲を編集してて良い。
終始外してポーズ取るだけなので、意外性がなく退屈かな。

空手のネタで一時期ネタ番組によく出てたよね。そっちのほうが好き。

ネルソンズ

最近のネルソンズは若い人向けに仕上げることに少しこなれてきている感じがする。
クセが少なくて、綺麗にまとまってる。
むしろまとまりすぎて「ネルソンズ」っぽい個性が薄め。
これは私がネルソンズをそこそこ見てきてるから抱く印象かもしれない。

かが屋

「電話で独白」って面白いね。
そこで見てる側が気持ち反転して見られるのが心地良い。
やっぱりこういう展開型のコントの方が好き。
ただ5分だと短いなあ……。そこがピークで後半弱めに感じた。
松本さんが「最後の詰めをもっと攻めてくれ」と言い、飯塚さんも激しく頷いていたけど、そうなんだよなー。
飯塚さんは特に彼らを知ってるからこそ、もっと出来ると感じてそう。

自分たちの色を出すことには成功しているので、あとはその色を残しながらどう笑いの量を増やすか。爆発的な笑いどころを作るか。

いぬ

ただただ吉本臭。
うーん……。
こういう方が「わかりやすく」て好きな層も多いのはよく理解出来る。
スタジオの笑い声も多かった。
ただ、これが賞レースの決勝に出てくるのは違うかな。
妄想でキスしてた男女が現実でもキスするだけ。既視感が強すぎる。
飯塚さんの「キスは禁じ手」が、なるほどなあとすごく得心がいった。
若い子同士が「変顔してれば笑う」ように、「特別なこと」をしなくても起こせる笑いってある。それがありなら誰でも芸人になれるし、技術もいらなくなってしまう。
そこにはプロとして線を引いていこうよ、と。

ロングコートダディ

「吸ったやつどこ行ってます?」良かったね。
「出来ない」だけで笑い取りに行くのかなと思ったら、そこにやり取りや展開、ツッコミでも笑いを取りに行ってる。これこそ技術だよね。
「目的を理解してないですよねえ」が不意打ち過ぎて、ここまでで1番笑いました。
だからむしろ前半の帽子落とすだけの時間が少し長いのかも。

や団

中盤の展開は本当によく出来てた。
昨年の空気階段の火事のネタに近いぐらいの。

「死体のフリ」をすることで無言になるのがかなり功を奏していたと思う。

コットン

採点がぱっつり割れてたね。
特筆して書くことがないなあと思ってしまった。
ラフレクランの頃から知ってるし、好きなコンビだけれど、なんか、今日のはピンと来なかったな。
よく出来てるとは思った。まず浮気の証拠を消すってサービスも新しいし。
不意のピンチを男声でやり過ごすとかさ。
全体的に本当によく出来てるんだけど、でも意外性を感じられなくて。
綺麗だなーって。

ビスケットブラザーズ

なんだよこれ(笑)
ただの出落ちで終わらせないところが、個性の塊だよなー。

ニッポンの社長

暗転と顔。
トップならまだしも、いろんなネタ見たあとにこれはねー。
「暗転」の是非では無いと思う。
もう構成として、小さいオチをつけながら進むというありふれた展開で。そこから抜け出すこともなく。そのオチが終始「顔」。
「顔」は、昔からある芸ではある。ベテランも使う。
ただ、これも「キス」と同じで一つの禁じ手だと私は思う。
言ったら、小学生でも変顔はやれてしまう。
近しい人を笑わせられる道具。その人に親しみを持ってる人が笑うもの。
だから、賞レースでは違うものだと思う。

最高の人間

個性と個性が打ち消し合うこと無く共存している。
ただ、箱を持ったときの手の震えは気になってしまった。
「逃げて」がピークになってしまって。
過去を振り返るではなく、もう一個現代で笑いどころがあれば。決勝で違うネタも見てみたかった。
たぶん「脳のいらないところ」は怖すぎる。

1本目を終えて

かが屋ロングコートダディ、や団、最高の人間
この4組のネタが今年は好みだったかなー。

奇想天外も困るんだけど、「型にはまってしまう」のもなんか違うんだよなー。

空気階段、去年優勝してから私はほぼ見かけなくなったな……。

山内さんが「ズバ抜けた組がいない」と言っていた通りの。

ファイナルステージ

や団

1本目は設定が美しいくらいにハマっていたのがわかっていたので。
雨のシーンでステージ上で実際に濡れてるってそこはすごく新鮮だった。
ただ、これが1本目なら突破出来ていたか?と問われると。

コットン

なんかどうしても「どこかで見た感」、既視感を私は感じてしまう。
なんだろうなー。ここを言語化したいなー。
「こういうネタで優勝してほしくない」という想いは私の中にありそう。
もっと吹っ切れて欲しいというか。
たしかにずっとこのテイストで、これが彼ららしい色なのはわかる。
ただ、なんか足りないんだよ。なにかが。

ビスケットブラザーズ

前二組が割りと正統派コント。それが完全にフリになった。

決勝を終えて

2本目はどれも好みではなかった。

ビスケットブラザーズは個性大爆発。
一組だけ世界観が飛び抜けていたと思う。ただこれは以前からそうだった。
前回決勝は19年。ここはどぶろっくが全てを持っていったのでどうしようもなかった。
オリジナリティがあり、その中で会話でも、動きでも、展開でも、多方面から笑いが取れる。
そして、予想外の事が起きる。
優勝して当然と言えるでしょう。

おしまい!おつかれ!おめでとう!

余談

特にコットンに感じてるモヤモヤは、「彼らならもっと面白いはず」という想いから。
ネタを何本も見てきてる人たちのネタは「昔のあのネタの方が好きだったな」と思ってしまうことが多い。

そして賞レースではその過去のネタ全てを超えてくる新ネタが見たい。
どぶろっくのいちもつのような。
がんばれー。常連組。